内視鏡検査

内視鏡検査 大腸カメラ装置と胃カメラ装置

当院では、

  1. 胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)
  2. 大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)

を受けていただくことが可能です。

いずれの検査も、術前・術中・術後ともに充分な説明に努め、患者様の不安を取り除きながら進めさせていただきます。生体検査・ポリープ切除など組織を採取した場合は、後日改めて診察にて説明いたします。

胃カメラ

経鼻内視鏡

極細(直径5.3mm)のファイバースコープを鼻から入れ、食道・胃・十二指腸の検査を行います。経口タイプに比して、舌根を刺激することが少ないため

  • 挿入時や検査中の苦痛(えづき、吐き気、息苦しさなど)が少ない
    *検査中に会話をすることも出来ます
  • 全身鎮静剤の注射がなくても楽に検査が可能
    *時間のない方は検査後すぐに仕事に戻れます

といった特徴があり、当院では9割以上がこの経鼻内視鏡での施術です。

※アレルギー性鼻炎の方、鼻の手術をされた方、鼻腔の狭い方は口からの挿入となります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は「消化性潰瘍」と呼ばれます。本来は食物を消化するために分泌されている胃酸が、何らかの原因でコントロール・バランスを失い、臓器そのもの内壁を消化してしまう形で発生し、粘膜欠損を起こすという疾病です。

胃潰瘍

胃潰瘍の写真
粘膜欠損が認められます
悪化した潰瘍
さらに状態が悪いものです

何らかの要因(過度の嗜好品摂取やストレス等)が引き金となり、自律神経のバランスが崩れ胃酸分泌過剰となることで、胃がキリキリ痛む症状が発生します。

治療法としては、状態に合わせて胃酸の分泌を抑える薬の内服・注射等を行います。同時に、食事や生活習慣についてのアドバイスをさせていただきます。

また、消化性潰瘍の再発や難治性には「ヘリコバクターピロリ菌」が大きく関わっていることがわかっています。このピロリ菌の除菌治療により、潰瘍の再発を著しく抑制する効果があります。

食道がん・胃がん

内視鏡検査による早期発見・早期手術が望まれます。以下に事例写真と解説を付します。

食道がん

食道癌の写真
カメラ画像
LCI処理にて患部を造影
LCI画像 赤く見える部分が癌です
  • LCI (Linked Color Imaging):強調画像。わずかな色の変化を強調して、病変部を際立たせる効果があります。

胃がん

胃癌の写真
中央部に癌があり、出血も見られます
胃ガン写真-染色
インジゴカルミン散布
  • インジゴカルミン散布: 病変の範囲や表面の凹凸をわかりやすくするための染色方法。

大腸カメラ

お腹の張りを解消する炭酸ガス送気装置を使用し、苦痛の少ない大腸内視鏡検査を行っております。

検査中もリアルタイムで検査の画像を確認しながら、適宜お話・お声かけできる状態をキープし、患者様の不安を取り除くことに努めております。

ポリープ切除 – 日帰り内視鏡治療

内視鏡検査にて大腸ポリープを発見した際、小さなポリープであればその場で内視鏡的切除を行います。専門用語で「内視鏡的ポリープ切除術 (ポリペクトミー)」と呼びます。

内視鏡切除が可能なポリープの例

大腸ポリープ
ポリープを発見
スネア処置
切除中
ポリペクトミー完了
切除後

スネアと呼ばれる輪っか状のワイヤをポリープの根基に引っ掛け締め付けて切除する方法や、高周波通電しての切除を行います。

切除後の出血・合併症はほとんどありませんが、稀に(1%未満と低い頻度ですが)術後の出血がある場合があります。

当院にてポリープ切除した後は、必要に応じて予防的止血処置行い、安全を確認してから帰宅していただいています。また処置後の食生活含め説明させていただきます。

入院手術が必要な場合

ほとんどの大腸がんはポリープから発生するといわれています。大腸ポリープの大きさと癌化率に相関関係があり、ポリープが大きければ大きいほど癌化率は高く、内視鏡切除は難しくなります。状態に応じて、適切な医療機関にご紹介させていただいております。

大腸腺腫

大腸腺腫
カメラ画像

インジゴカルミン散布

NBI写真
  • インジゴカルミン散布: 病変の範囲や表面の凹凸をわかりやすくするための染色方法。
  • NBI (Narrow Band Imaginig 狭帯域光観察): 粘膜構造や血管走行をより明瞭にし、病変の特徴を色調として捉える方法。微小がん病巣の早期発見も可能です。

大腸がん

内視鏡検査による早期発見・早期切除が望まれます。以下に事例写真と解説を付します。

早期大腸がん

早期大腸がん写真
カメラ画像
着色写真1
インジゴカルミン散布
NBI写真
NBI写真
  • インジゴカルミン散布: 病変の範囲や表面の凹凸をわかりやすくするための染色方法。
  • NBI (Narrow Band Imaginig 狭帯域光観察): 粘膜構造や血管走行をより明瞭にし、病変の特徴を色調として捉える方法。微小がん病巣の早期発見も可能です。

進行した大腸がん

写真
2型腫瘍:大きくなっており、出血も見られます

虚血性大腸炎

大腸への血流悪化による炎症で、腹痛と出血の自覚症状を伴う場合が多いです。ほとんどの場合1~2週間で治癒する一過性のものですが、稀に血流阻害が長期にわたるケースも見られ、入院加療が必要な場合もあります。

虚血性大腸炎

大腸腺腫
腸壁に広く炎症が見られます

潰瘍性大腸炎

下痢、血便、腹痛の症状があり、大腸の粘膜がただれる原因不明の病気。国が定めた難病の一つ。年齢層(やや20~30歳代に多い)、男女差はなく、約20万人ぐらいの患者数。大腸内視鏡検査で診断する。治療は粘膜の状態にもよりますが、食事療法、薬物療法中心に対応します。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎
粘膜が赤くただれています

検査の流れ

胃カメラの場合

前日

  • 午後10時までに夕食を済ませ、その後は食べ物を摂らないでください。
  • コーヒー・ジュース・アルコール等の嗜好品は控えてください。
  • 水を飲むこと・常用薬の服用はOKです。
  • 早目の就寝をお勧めいたします。

当日:来院前

  • 起床から検査終了までは絶食です。
  • 水を飲むことはOKです。
  • 常用薬の服用については、あらかじめ医師に相談の上、指示に従ってください。

内視鏡検査

  • 鼻腔内(経口の場合は咽頭)に薬剤噴霧・局所麻酔をします。
  • カメラを挿入し、モニターを見ながら状態を確認します。
  • 検査所要時間は、通常5~15分程度です。

検査結果の説明

  • 検査後は回復のため少し休んでいただきます。
  • 画像を確認いただきながら、検査結果を説明いたします。
  • 生体検査(組織を採取しての検査)の結果については、後日診察時に改めてご報告します。

検査後の注意事項

  • 検査終了後、麻酔が抜けるまで(30~60分程度)は絶食です。
  • 激しい運動は避けてください。
  • 組織採取を行った場合、刺激物や嗜好品(辛い食べ物、コーヒー、アルコール等)の摂取を2~3日間控えてください。
大腸カメラの場合

前日

  • 午後6時までに夕食を済ませ、その後は食べ物を摂らないでください。
  • コーヒー・ジュース・アルコール等の嗜好品は控えてください。
  • 水を飲むこと・常用薬の服用はOKです。
  • 早目の就寝をお勧めいたします。

当日:来院前

  • 起床から検査終了までは絶食です。
  • 水を飲むことはOKですが、少量にとどめてください。
  • 常用薬の服用については、あらかじめ医師に相談の上、指示に従ってください。

内視鏡検査

  • 前処置室(トイレ付の個室)にご案内し、検査手順の説明をします。
  • 大腸内をきれいにするため、下剤を服用の上で排便していただきます。
  • カメラを挿入し、モニターを見ながら状態を確認します。
  • 検査所要時間は、通常10~20分程度です。

    *個人差およびポリープ切除の有無等によって前後します。

検査結果の説明

  • 検査後は回復のため少し休んでいただきます。
  • 画像を確認いただきながら、検査結果を説明いたします。
  • 生体検査(組織を採取しての検査)の結果については、後日診察時に改めてご報告します。

検査後の注意事項

  • 検査終了後60分程度は絶食となります。
  • 激しい運動は避けてください。
  • 組織採取を行った場合、刺激物や嗜好品(辛い食べ物、コーヒー、アルコール等)の摂取を2~3日間控えてください。

ポリープを切除した場合

  • 生ものは3日間避けてください。刺激物、油・脂肪分の多いもの、繊維質は控えてください。また、1週間禁酒となります。
  • 当日はシャワー程度で済ませてください。翌日よりシャワーか短時間の入浴とし、1週間後から通常の入浴となります。
  • 力仕事や腹圧のかかる作業、激しい運動、汗ばむような運動は1週間控えてください。
  • 1週間は排便後に血液が混じってないか観察をしてください。血液が混じっていた場合、当院に必ずご連絡(電話)願います。
  • 上記に関連し、もしもの時の対処のため、1週間は旅行・出張等を控えてください。